太古の巨大ザメ、メガロドンが人間を襲うアクション・ホラー映画『MEG ザ・モンスター』が9月7日から全国公開になります。
メガロドンは体長15~20m近くある巨大ザメで約150年前に絶滅したと言われています。
20mと言うとマンション6、7階くらいの高さです。
ネットで画像を見たときは「うおー、深海怖え~」と無駄にテンションがあがりました。
無駄なテンションのあがりから、他のサメ映画がないか調べてみると日本向けにかなりの数が出ていました。
その数々のサメ映画を作っているのは、どうもアサイラムと言う映画会社らしい。
日本のサメ映画好きの秘密はここにあるようだ。
今回は日本人がサメ映画を魅了する理由をおとどけする。パ〇〇・アクション・ホラーになります。
あれ?日本語へんだな?
サメ映画の金字塔『ショーズ』
サメ映画といえ「ジョーズ!」と食い気味に答えられるほど有名な映画。
サメ映画界だけでなく、パニック・ホラー全般に多大な影響を与え、世界にスティーヴン・スピルバーグの名前を知らしめた傑作映画です。
日本における興行収入は90億。
ジョーズの公開が日本人をサメ映画好きにした、最初の一歩だったのは間違いないでしょう。
根強い人気をあつめる『ディープ・ブルー』
ディープ・ブルー・・・もうね題名だけで怖い
逃げ場がない、引きずり込まれるような感覚が文字から伝わってくるもん。
サメの脳細胞を利用して、アルツハイマー病の治療薬を研究している海上施設が舞台。
遺伝子操作でサメの脳内のタンパク質を増やし、人間並みの知能をもったサメが襲ってくるという内容です。
1999年に上映された映画ですが、1996年にクローン羊のドリーが誕生し倫理の面からも大きな論争が起こりました。
このような社会風潮を取り入れ、遺伝子操作に対する漠然とした不安を代弁したのも、人気が出た秘密かもしれません。
サメ人気は正攻法で起きたのか?
この二つの作品が、日本人にサメ映画は面白いという印象を植え付けたのは確かでしょう。
しかし、これらの映画は全世界で上映され人気を集めたのですから、日本人が特にサメ映画好きになったわけではありません。
現に、日本向けに作られたサメ映画がたくさんあります。
世界全体ではなく、日本で当たるサメ映画が作られているのです。
”トンデモ映画”夢の祭典 アサフェス【アサイラム・フェスティバル】での発言
「アサイラム作品を一挙に皆さんにお届けできる素晴らしい機会をありがとう。日本のファンは世界でもとびきり熱くて献身的だよね。君らがいなければメガ・シャークもなかった。だから、全部キミたちの責任だよ!」
―デヴィッド・マイケル・ラット(THE ASYLUM 社長兼プロデューサー)
アサイラムは数々のB級映画を作っている会社です。
なぜかこの会社のB級映画が日本で当たり、2014年に単独の祭典まで開催されました。
なかでも、アサイラムの作成するB級サメ映画が日本人にうけ、売れると踏んだアサイラムはサメ映画を量産することになったのです。
つまり、サメ映画を量産させる下地を作ったのは日本であり、
日本人がサメ映画を魅了したのだ。
アサイラムのサメ映画の情熱は熱い。
現在14本公開され、2本の公開を控えている。
メガ・シャークVSジャイアント・オクトパス | 2009年 |
メガ・シャークVSクロコザウルス | 2010年 |
メガ・シャークVSメカ・シャーク | 2014年 |
メガ・シャークvsグレート・タイタン | 2015年 |
ダブルヘッド・ジョーズ | 2012年 |
トリプルヘッド・ジョーズ | 2015年 |
ファイブヘッド・ジョーズ | 2018年 |
4つ目は?と思うでしょう。
ファイブヘッド・ジョーズは4つ頭から5つ頭に変身するので、4つ目はないんです。
シャークネード | 2013年 |
シャークネード カテゴリー2 | 2014年 |
シャークネード エクストリーム・ミッション | 2015年 |
シャークネード4 | 2016年 |
シャークネード5 ワールド・タイフーン | 2017年 |
シャークネード ラスト・チェーンソー 4DX | 2018年11月2日 |
PLANET OF THE SHARKS 鮫の惑星 | 2017年 |
鮫の惑星:海戦記 | 2017年 |
MEGALODON ザ・メガロドン | 2018年11月02日 |
2009年を皮切りにほぼ毎年一本以上はサメ映画を作っています。
映画の評価は調べるなよ!絶対調べるなよ!
日本でサメ映画が流行るわけ、アサイラムの日本戦略
日本人が事実として、B級サメ映画を受け入れたのはわかりました。
しかし、なぜそもそもB級サメ映画を受け入れたのか?
海に囲まれているから
パっと浮かぶのは、海に囲まれてる海洋国家だから。
海が身近にあり、サメ映画が流行る下地があったと考えられそうです。
しかし、サメの被害は日本が特別多いわけではありません。
※参考 International Shark Attack File
逆に言えば海に囲まれているけれど、あまり被害がなくフィクションとして楽しめるからといえるかもしれませんが。
日本人は変化を好まない
海洋国家である日本は変化をあまり好みません。慣れ親しんだものに愛着を示します。
大きな領土を持つ大陸に住む人々は、開拓すれば自分のものというフロンティア精神があります。
海に囲まれ、どこに行けるわけではない日本人は、新しいことをやられてもめるより、安定して変化のない、すでに知っているものを自然と好むようになった民族と言えます。
すでに知っているもの、つまり、パロディーが受けるのもこのような民族性があるからでしょう。
このパロディーという武器を手に、アサイラムは日本を攻略していったのです。
日本で人気のある〇〇〇で確固たる地位を築いたアサイラム
アサイラムが作ったサメ映画を見てみるとある共通点が見えます。
特に分かりやすいのはこの二つ。
- メガ・シャークVSメカ・シャーク
- トリプルヘッド・ジョーズ
もうわかりますよね。
そう日本でお馴染みのゴジラです。
実家のような安心感を与えるゴジラ映画を乗っかることにより、日本人の心に入り込み、サメ映画好きを増殖していきました。
シャークネードは竜巻にのってサメが飛んでくるという映画です。
シャークネード4では核を取り入れヌークリアネードになります。
ゴジラは自然災害 シャークネードは竜巻(自然災害)
ゴジラは放射能で変化 シャークネードは核で変化
Q.E.D.証明終了 いえ、言ってみただけです。
まとめ
サメ映画を調べていたら、「アサイラム 日本のせい」で検索されている。
アサイラムってなんだ?と気になり調べてみたら、何やら面白いことになっていました。
サメ映画に「変わったのがあるな」とは以前から気づいていましたが、こんな背景があったのですね。
悪ふざけ大好きです。
- 徹底的にサメ映画を研究しつくして作られた、ジョン・タートルトーブ監督『MEG ザ・モンスター』
- 徹底的にB級映画を研究しつくして作られた、アサイラムの『MEGALODON ザ・メガロドン』
2018年サメ映画の頂上決戦、判定はどうなるのか?
えっ、聞くまでもないって。
いえいえ、ご冗談を。
アサイラムのサメ映画の内容が気になる方はお好みの動画見放題サイトなどで”作品名”を検索してみてくださいね。
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