田舎の方に行くと、入り口も薄暗くて、車の止まっていないお店って意外とあるんですね。地価が安いのか、はたまた自分が知らないだけで常連が入っているのか、何年もそのままのお店が意外とある。
私は同じことを繰り返すよりも、新しい経験をするのが好きなので、外食するときはまだいったことのないお店に積極的に入ります。
さすがに看板が割れていたりすると、入るのはちょっとと思いますけどね。
大体入っても、一人二人先客がいるという感じなので逆にゆったりと気兼ねなく時間を過ごせますね。静かなお店をみていると、田舎では意外と閑古鳥が鳴いていても大丈夫なのか?と思ってしまいます。
そこで、ふと、閑古鳥って実在するのかな?と思ったのと同時に、何故お店が流行らない意味になったのか疑問に思いました。
そこで今回は閑古鳥が実在するのか?と、閑古鳥が鳴くが何でお店が流行らない意味になったのか?を調べてみましたのでお伝えします。
閑古鳥が鳴くの意味
閑古鳥が鳴くとは、人が訪れずに寂しい様子。特にお客が来なく商売がはやらない様子を言い表した言葉です。
では、この閑古鳥って実在するのでしょうか?
実は閑古鳥の正体は郭公(カッコウ)という鳥なんですね。カッコウ、カッコウと鳴いている鳥です。
このカッコウという鳴き声が、人里離れた場所で聞こえると、昔の人には寂しい声に感じられたそうです。
松尾芭蕉の俳句の中に「憂き我をさびしがらせよ閑古鳥」というのがあります。閑古鳥よ世を憂いている私をその声でもっとさびしがれせておくれという、寂しさの中に浸り、寂しさの情緒を極めんとする芭蕉の心境がうかがえます。
このように、当時の人には閑古鳥の鳴き声が寂しいというイメージがあり、閑古鳥が鳴くが寂しい様子を表すようになったんですね。
次は由来ですが、一つはもう説明してしまったようなものですが、実はもう一つあるんです。まとめて説明しますね。
閑古鳥が鳴くの由来
郭公(カッコウ)が鳴く声に由来する
閑古鳥は呼子鳥・喚子鳥という言葉で古語に登場します。
呼子鳥・喚子鳥は人を呼ぶような鳴き声をしている鳥という意味になります。
この鳴き声が、古く日本では寂しいと感じられたようで、呼子鳥・喚子鳥が転じて閑古鳥となりました。
中国の故事に由来する
堯帝という古代中国の君主が、自分の政治に間違いや不満があれば、朝廷の門前に置いた諫鼓(太鼓)を叩いて知らせるようにしていました。しかし、堯帝の政治はよく行われ人民が太鼓を叩くことはなかった。
鳴ることのない太鼓は、いつの間にか鳥たちの遊び場になっていました。このことから、諫鼓(太鼓)に遊ぶ鳥、諫鼓鳥となり、閑古鳥という言葉に変わっていきます。
こちらの説は、平和でヒマというイメージですね。
この説は初めて知ったという方もいるのではないでしょうか?
ちなみに、こちらの鳥のモデルは鶏になっています。
閑古鳥の鳴き声
せっかくですのでカッコウの鳴き声をのせておきます。
カッコウは渡り鳥で日本には4月~5月にかけて繁殖のために来るそうです。
カッコウと鳴くのはオスが縄張りの主張や求愛のときだけで、普段はオスもメスも「ピピピピ」と鳴きます。
まとめ
閑古鳥が鳴くの由来、カッコウの方は知っている人もいたかもしれません。もう一つの中国の故事のほうも知っていたよとなったら、この記事に閑古鳥が鳴いてしまいます(笑・・・っえない!)
それでは、最後に記事のポイントをまとめておきます。
- 閑古鳥が鳴くはお店が流行らなくて寂しい様子
- 閑古鳥は郭公(カッコウ)もしくは諫鼓鳥(鶏)のこと
- お店が寂しい様子のほかに、平和でヒマな様子という意味も由来としてはある
意味がわかっても、お店の中では使わないようにしてくださいね。
今回はここまで。
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